『浮世絵・錦絵』 などを見る「目次」 絵本江戸土産くずし字目次 国会図書館リンク目次 《参考》くずし字一覧 絵本江戸土産(えほんえどみやげ)・くずし字を読む= 鎌倉河岸 = 絵本江戸土産くずし字目次 《鎌倉河岸》 《翻刻》 鎌倉河岸 神田橋と常盤橋の間 御堀ばたをいふ 常に繁華なることいふに及ばず 就中二月中旬の頃 豊島やにて白酒を鬻ぐのときは さすがの廣場 人の山をなす 是また江戸の名物なるべし 《現代表記》 鎌倉河岸(かまくらがし) 神田橋(かんだばし)と常盤橋(ときわばし)の間、お堀ばたをいう。常に繁華(はんか)なるこというに及ばず。就中(なかんづく)二月中旬の頃、豊島屋(としまや)にて白酒(しろざけ)を鬻(ひさ)ぐのときは、さすがの広場(ひろば)、人の山をなす。是(これ)また江戸の名物(めいぶつ)なるべし。 *鬻(ひさ) ぐは、売る、商いをするなどの意。 *豊島屋の白酒は有名で、斎藤月岑の『江戸名所図会』にも「鎌倉町豊島屋酒店 白酒を商ふ図」として紹介される。「例年二月の末 鎌倉町豊島屋の酒店(しゅてん)において雛祭(ひなまつり)の白酒を商ふ 是を求めんとて遠近の輩黎明より 肆前(しせん) に市をなして賑へり」 『江戸名所図会』 鎌倉町豊島屋酒店 白酒を商ふ図 *説明は、などの意。 *万治は、1658年から1661年。 漢字(かな) *この地図の初期設定での中心点は鎌倉河岸付近。初期設定の左の地図は関東平野迅速測図と呼ばれる地図で、明治前期の、明治13年〈1880年〉から明治19年〈1886年〉にかけての関東平野。 地図を拡大 絵本江戸土産くずし字目次 おすすめサイト・関連サイト…