『浮世絵・錦絵』 などを見る「目次」 絵本江戸土産くずし字目次 国会図書館リンク目次 《参考》くずし字一覧 絵本江戸土産(えほんえどみやげ)・くずし字を読む= 上野黒門 及 三橋の図 = 絵本江戸土産くずし字目次 《上野黒門 及 三橋の図》 《翻刻》 上野黒門 及 三橋の図 街に三ツの橋を架る これを三橋といふ 俗に 三枚橋といふは非なり 黒門の方 爪上がりにして 樹木を見こみ 実に東国第一の梵刹 有難くいと尊し 昔時この所に仁王門ありけるが 明和の火災に回祿せしよし 今は左右の礎のみ残る これを俗に袴腰といふ 《現代表記》 上野黒門(うえのくろもん) 及(および) 三橋図(みはしのず) 街(ちまた)に三ツの橋を架(かく)る。これを三橋(みはし)という。俗(ぞく)に、三枚橋(さんまいばし)というは非(ひ)なり。黒門(くろもん)の方(かた)、爪上(つまあが)りにして、樹木(じゅもく)を見こみ、実(じつ)に東国(とうごく)第一(だいいち)の梵刹(ぼんさつ)、有難(ありがた)くいと尊(とうと)し。昔時(むかし)この所に仁王門(におうもん)ありけるが、明和(めいわ)の火災(かさい)に回祿(かいろく)せしよし。今は左右(さゆう)の礎(いしずえ)のみ残る。これを俗(ぞく)に袴腰(はかまごし)という。 *回祿(かいろく) は、火災にあうこと、炎上することの意。 *爪上(つまあが) りは、少しずつ登りになっていることの意。爪先上がりに同じ。 *明和は、1764年から1772年。 *嘉永2年 - 文久2年(1849 - 1862)に作成された江戸切絵図に、黒門・三橋が見られる。(国立国会図書館蔵) 〔江戸切絵図〕下谷絵図青丸印が「黒門」赤丸印が「三橋」 〔江戸切絵図〕下谷絵図青丸印が「黒門」赤丸印が「三橋」 [北を上にした図] 〔江戸切絵図〕下谷絵図全図 *説明は、などの意。 *万治は、1658年から1661年。 漢字(かな) *この地図の初期設定での中心点は三橋付近。初期設定の左の地図は関東平野迅速測図と呼ばれる地図で、明治前期の、明治13年〈1880年〉から明治19年〈1886年〉にかけての関東平野。 地図を拡大 絵本江戸土産くずし字目次 おすすめサイト・関連サイト…