『浮世絵・錦絵』 などを見る「目次」 絵本江戸土産くずし字目次 国会図書館リンク目次 《参考》くずし字一覧 絵本江戸土産(えほんえどみやげ)・くずし字を読む= 三囲稲荷 堤より見る図 = 絵本江戸土産くずし字目次 《三囲稲荷 堤より見る図》 《翻刻》 三囲稲荷 堤より見る図 向島の大社なり 隅田川の景色は往々記すによりて ここに贅せず 三囲の雁木より見れば 華表の笠木を堤に置たるがごとし 焉より上りて堤を下れば 田中に大門ありて 倉稲魂を安置す 二月初午及び春時はわきて賑いたに殊也 牛御前 《現代表記》 三囲稲荷 (みめくりいなり) 堤(つつみ)より見る図 向島(むこうじま)の大社(たいしゃ)なり。隅田川(すみだがわ)の景色(けいしょく)は往々(おうおう)記(しる)すによりて、ここに贅(ぜい)せず。三囲(みめぐり)の雁木(がんぎ)より見れば、華表(とりい)の笠木(かさぎ)を堤(つつみ)に置(おい)たるがごとし。焉(ここ)より上(あが)りて堤を下(くだ)れば、田中(でんちゅう)に大門(だいもん)ありて、倉稲魂(うがのみたま)を安置(あんち)す。二月初午(はつうま)及(およ)び春時(しゅんじ)はわきて賑(にぎわ)いだに殊(こと)なり。 牛御前(うしごぜん) *華表(とりい)は、神社の鳥居。かひょう。 *倉稲魂(うがのみたま)は、食物(稲)の霊魂。『古事記』では宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)、『日本書紀』では倉稲魂命(うかのみたまのみこと)。 *「わきて」は、とりわけ。ことさら。特に。分て・別て。 *左に見える「牛御前(うしごぜん)」は、現在の「牛島神社」。 *説明は、などの意。 *万治は、1658年から1661年。 漢字(かな) *この地図の初期設定での中心点は三囲稲荷付近。初期設定の左の地図は関東平野迅速測図と呼ばれる地図で、明治前期の、明治13年〈1880年〉から明治19年〈1886年〉にかけての関東平野。 地図を拡大 絵本江戸土産くずし字目次 おすすめサイト・関連サイト…