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三月三日、上巳の節句と雛人形
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3月3日は、五節句の一つ「
「桃の節句」「ひなまつり」ともいわれるこの節句は、女の子の節句とされ、
由来は、平安時代のみそぎの行事と宮中の「
3月の最初の「巳の日」に行われていたこの行事は、3月3日に行われるようになり、宮中から武家社会へ、さらに庶民へと広がり、「雛祭り」として現代に受け継がれているとされます。
雛壇に人形を飾るようになったのは江戸の中期からで、それまでは畳の上に
ここでは、雛人形の標準的な飾り方を、十五人揃いを例にみてみます。
人形の名前、持ち物、調度品など(一般的な十五人揃い・七段飾りを例に)
① 屏風(びょうぶ)
②③ 雪洞(ぼんぼり)
④ 桃花酒(とうかしゅ)
⑤ 男雛(おびな)・お殿様
親王(しんのう)・内裏雛(だいりびな)
⑥ 女雛(めびな)・お姫様
親王(しんのう)・内裏雛(だいりびな)
⑦ 三人官女(さんにんかんじょ)
加之銚子(くわえのちょうし)
⑧ 三人官女(さんにんかんじょ)
三方・三宝(さんぽう)
⑨ 三人官女(さんにんかんじょ)
長柄銚子(ながえのちょうし)
⑩⑪ 高坏(たかつき)
⑫ 五人囃子(ごにんばやし)
太鼓(たいこ)
⑬ 五人囃子(ごにんばやし)
大鼓(おおかわ)
⑭ 五人囃子(ごにんばやし)
小鼓(こつづみ)
⑮ 五人囃子(ごにんばやし)
笛(ふえ)
⑯ 五人囃子(ごにんばやし)
謡(うたい)・扇(おうぎ)
⑰ 随身(ずいじん)
右大臣(うだいじん)
⑱ 随身(ずいじん)
左大臣(さだいじん)
⑲㉒ 膳(ぜん)
⑳㉑ 菱台(ひしだい)
㉓ 橘(たちばな)
㉔ 桜(さくら)
㉕ 仕丁・衛士(じちょう・えじ)
台笠(だいがさ)もしくは、 熊手(くまで)
㉖ 仕丁・衛士(じちょう・えじ)
沓台(くつだい)もしくは、 塵取(ちりとり)
㉗ 仕丁・衛士(じちょう・えじ)
立傘(たてがさ)もしくは、 箒(ほうき)
㉘ 簞笥(たんす)
㉙ 長持(ながもち)
㉚ 鏡台(きょうだい)
㉛ 針箱(はりばこ)
㉜ 丸火鉢(まるひばち)
㉝ 茶道具(ちゃどうぐ)
㉞ 駕籠(かご)
㉟ 重箱(じゅうばこ)
㊱ 牛車(ぎっしゃ)・御所車(ごしょぐるま)
②③ 雪洞(ぼんぼり)
④ 桃花酒(とうかしゅ)
⑤ 男雛(おびな)・お殿様
親王(しんのう)・内裏雛(だいりびな)
⑥ 女雛(めびな)・お姫様
親王(しんのう)・内裏雛(だいりびな)
⑦ 三人官女(さんにんかんじょ)
加之銚子(くわえのちょうし)
⑧ 三人官女(さんにんかんじょ)
三方・三宝(さんぽう)
⑨ 三人官女(さんにんかんじょ)
長柄銚子(ながえのちょうし)
⑩⑪ 高坏(たかつき)
⑫ 五人囃子(ごにんばやし)
太鼓(たいこ)
⑬ 五人囃子(ごにんばやし)
大鼓(おおかわ)
⑭ 五人囃子(ごにんばやし)
小鼓(こつづみ)
⑮ 五人囃子(ごにんばやし)
笛(ふえ)
⑯ 五人囃子(ごにんばやし)
謡(うたい)・扇(おうぎ)
⑰ 随身(ずいじん)
右大臣(うだいじん)
⑱ 随身(ずいじん)
左大臣(さだいじん)
⑲㉒ 膳(ぜん)
⑳㉑ 菱台(ひしだい)
㉓ 橘(たちばな)
㉔ 桜(さくら)
㉕ 仕丁・衛士(じちょう・えじ)
台笠(だいがさ)もしくは、 熊手(くまで)
㉖ 仕丁・衛士(じちょう・えじ)
沓台(くつだい)もしくは、 塵取(ちりとり)
㉗ 仕丁・衛士(じちょう・えじ)
立傘(たてがさ)もしくは、 箒(ほうき)
㉘ 簞笥(たんす)
㉙ 長持(ながもち)
㉚ 鏡台(きょうだい)
㉛ 針箱(はりばこ)
㉜ 丸火鉢(まるひばち)
㉝ 茶道具(ちゃどうぐ)
㉞ 駕籠(かご)
㉟ 重箱(じゅうばこ)
㊱ 牛車(ぎっしゃ)・御所車(ごしょぐるま)
最上段には、笏(しゃく)を持った衣冠束帯(いかんそくたい)の「男雛」と、十二単(じゅうにひとえ)に扇を持った「女雛」が座ります。関東では向かって左に「男雛」、右に「女雛」を飾り、京風ではその逆が一般的とされます。間に三方に乗せた「桃花酒(とうかしゅ)」が供えられます。
「三人官女」は小袖、長袴に打掛姿です。向かって左から、口を開いた立ち姿、座り姿、口を閉じた立ち姿です。
「五人囃子」は裃姿または素襖(すおう)と呼ばれる着物をつけています。
向かって左から、「太鼓(たいこ)」「大鼓(おおかわ)」「小鼓(こつづみ) 」「 笛(ふえ)」「謡(うたい)」で、「謡」は扇(おうぎ)を持ちます。
警護の「随身(ずいしん)」は、向かって左が若武官の「右大臣(うだいじん)」、右が老武者の「左大臣(さだいじん)」です。闕腋(けってき)と呼ばれる武官用の上衣を着けています。
従者の「仕丁(じちょう」または「衛士(えじ)」は「三人上戸」とも呼ばれ、向かって左から「怒り上戸」「泣き上戸」「笑い上戸」で、行幸の際の台笠・沓台・立傘を持つものと、御所の掃除用具の熊手・塵取・箒を持つものがあり、関東風と京風の違いとされます。左右に「左近の桜・右近の橘」と言われる桜と橘が置かれます。
江戸時代の雛人形 一竜斎国盛・二代目歌川国盛安政4年・1857年(今から ) [ 拡大 ]
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