- 文中に、「今から○○年前」というような表現が出てきます。これは毎年更新されますが、その出来事がその年の「何月」であったのかの考慮はなされていません。
- 「すし」は、『鮓』『鮨』『寿司』などの漢字を使うことがありますが、ここでは、引用した文献による表記以外は、基本的に「すし」としています。
- 引用した文献で、歴史的仮名遣いから現代仮名遣いに変えているものがあります。
- 文中、敬称を省略しています。
7. 辞典に登場した時期などを一覧で
- 前項で見たように、「カン」を「握りずしを数える助数詞」として掲載する辞典が見られるようになったのは21世紀になってからでした。
ここでは、調査をした46種類の辞典について、「握りずしの助数詞」が掲載されている辞典を年表で、また、調査をした全ての辞典を一覧の表で見てみます。 -
【国語辞典の調査結果年表】調査結果年表を拡大図で見る
- 「●」印は、「握りずし」の数え方が載っている辞典名、初出の刊行年、及び、初出の前の版の刊行年です。
- この表は、46種類の辞典の、2013年・平成25年1月現在の最新刊までの調査結果です。
- 《注1》
2013年以降の調査では、2017年(平成29年)12月刊の「学研現代新国語辞典改訂第六版」の「貫」の項目に、「握り寿司」の数え方が掲載されました。ただし、この表には反映させていません。(前項の『 6.辞典に「すし」の数え方はどのように登場するのか』には掲載しました) - 《注2》
2020年(令和2年)11月刊の「三省堂新明解国語辞典第八版」の「一貫」「貫」の項目に、「にぎりずし」を数える語として掲載されました。ただし、この表には反映させていません。(前項の『 6.辞典に「すし」の数え方はどのように登場するのか』には掲載しました) - 当サイトでは、恐らく辞典の中では最も早く掲載したと思われる『三省堂国語辞典』の発行年である2001年(平成13年)に焦点を当て、その前後の辞典を調べることに注力しました。従って、調査の結果としてはこれ以降の更新は行わない方針です。
- 調査は刊行版をさかのぼるため、種類は46種類ですが延べ調査数はこれを上回ります。
- 次の項では、「一カン」とは、いくつのことなのかを探ってみます。
【調査をした46種類の国語辞典】 |
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『言海/大槻文彦』1891・明治24年 | 『日本大辞典/博文館』1896・明治29年 |
『大日本国語辞典/冨山房』1915・大正4年 | 『大字典/啓成社』1917・大正6年 |
『言泉/大倉書店』1922・大正11年 | 『大辞典/平凡社』1935・昭和10年 |
『角川国語大辞典』1982・昭和57年 | 『三省堂広辞林』1983・昭和58年 |
『小学館言泉』1986・昭和61年 | 『学研国語大辞典』1988・昭和63年 |
『小学館国語大辞典』1988・昭和63年 | 『角川大字源』1991・平成3年 |
『東京印書館国語辞典』1991・平成3年 | 『角川最新国語辞典』1993・平成5年 |
『三省堂辞林21』1993・平成5年 | 『講談社新大字典』1993・平成5年 |
『新潮国語辞典』1995・平成7年 | 『講談社日本語大辞典』1995・平成7年 |
『角川新国語辞典』1995・平成7年 | 『三省堂小学国語辞典』1995・平成7年 |
『角川必携国語辞典』1995・平成7年 | 『角川国語辞典 新版』1996・平成8年 |
『平凡社字通』1996・平成8年 | 『明治書院精選国語辞典』1998・平成10年 |
『新潮現代国語辞典』2000・平成12年 | 『集英社国語大辞典』2000・平成12年 |
『集英社国語辞典』2000・平成12年 | ●『三省堂国語辞典』2001・平成13年 (前版は、1992・平成4年) |
『小学館日本語大辞典』2001・平成13年 | 『講談社国語辞典』2004・平成16年 |
『小学館現代国語例解辞典』2005・平成17年 | 『旺文社国語辞典』2005・平成17年 |
●『三省堂大辞林』2006・平成18年 (前版は、1995・平成7年) |
●『三省堂例解新国語辞典』2006・平成18年 (前版は、2002・平成14年) |
『学研常用国語辞典』2006・平成18年 | 『学研現代新国語辞典』2007・平成19年 |
●『岩波 広辞苑』2008・平成20年 (前版は、1998・平成10年) |
●『岩波国語辞典』2009・平成21年 (前版は、2000・平成12年) |
●『明鏡国語辞典』2010・平成22年 (前版は、2002・平成14年) |
『小学館例解学習国語辞典』2011・平成23年 |
『旺文社標準国語辞典』2011・平成23年 | 『三省堂現代新国語辞典』2011・平成23年 |
『学研現代標準国語辞典』2011・平成23年 | 『小学館新選国語辞典』2011・平成23年 |
『三省堂新明解国語辞典』2011・平成23年 | 『小学館大辞泉』2012・平成24年 |
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